To Be a Good Company

Project Interviewプロジェクトインタビュー

高品質な提案には、
営業と建設部の連携が欠かせない

T.T

本店営業第1部
ファシリティマネジメントグループ
2020年入社

新卒入社後、長期育成研修期間を経て、本店営業第1部へと配属。FM(ファシリティマネジメント)領域におけるビル管理・営繕に関するトータルプランナー的ポジションとして、お客様と相対しながら、ご要望のヒアリング、工事内容の検討・提案、見積書の作成などを幅広く担う。

T.T

大手食品メーカーの
「中長期修繕プロジェクト」
担当に

それまで部分的な設備の修繕提案や、清掃・巡回点検といった部分的な管理契約を担当することが多かった中、私が初めてお客様のビル全体の統括管理を任せていただけるようになったのが、入社3年目を迎えた頃でした。ちょうどそのタイミングで、前任の営業担当者から、大手食品メーカー様の自社ビルの「中長期修繕プロジェクト」を引き継ぐことになったのです。

部分的な管理とは異なり、統括管理となると、お客様のビルの中のどこにどんな設備があるのか、それらが今どんな状態なのかを、隅から隅まで把握できていなければなりません。そして、ビルが大きくなればなるほど、その難易度は高くなっていきます。

お客様が大手食品メーカー様、それも自社ビルとなれば、それまでに担当してきたものとは設備の量も扱う金額も比較にならない大きさ。担当に決まった当初は「自分にできるだろうか」と不安を感じていましたが、その一方で、「このプロジェクトを無事に進めることができれば自身の大きな糧になる」とワクワクしたことも覚えています。

大手食品メーカーの「中長期修繕プロジェクト」担当に大手食品メーカーの「中長期修繕プロジェクト」担当に

約8時間の停電中、
いかに食材を保管すべきか

このプロジェクトの全体像は、建物のオーナー様、FMご担当者様、そしてビルマネジメントを手掛ける当社という三者の視点から、中長期修繕計画に則り、ビル全体の設備を予防保全の観点から更新していこうというもの。その観点のもと私はまず、耐用年数などの観点から、ビル内にある電気設備の交換工事を提案させていただくことにしました。

しかし、ここで検討しなければならなかったのが、工事中に発生してしまう約8時間という全館停電時間中の対応についてでした。というのも、お客様のビル内には、自社商品の開発研究を行う上で必要な大型の冷蔵庫や、その中身である大量の食材があったからです。

工事の前に、他拠点に食材を一時的に移していただくのがいいのか、ドライアイスを用意するのがいいのか、別途バッテリーを用意して工事中も冷蔵庫を稼働するのがいいのか。それぞれにリスクとコスト差がある中で、万が一にも、工事中の停電の影響で食材が傷んでしまうなんてことを避けるべく、私はお客様先の担当者や総務の方と綿密に打ち合わせを重ねながら、様々な対応策をご提案していきました。

約8時間の停電中、いかに食材を保管すべきか約8時間の停電中、いかに食材を保管すべきか

建設部の知見が対応策の検討をよりスムーズに

実は、この時の「別途バッテリーを用意する」という案は、今回の中長期修繕プロジェクトを技術面からサポートしてくれている建設部のメンバーが提案してくれたものでした。停電中の冷蔵庫の電力をバックアップするために必要なバッテリー容量はどのくらいなのか、バッテリーを置くことで当日の作業時間がどのくらい前後するのかなどを全て計算し、資料としてまとめてくれたことで、お客様との検討をスムーズに進めていくことができたのです。そのほかにも、現地調査への同行、建築基準法にもとづく工事工程や必要機材の確認、工事に伴う消防への書類提出など、このプロジェクトを法律や専門知識の面からたくさんサポートしてもらいました。

技術的にわからないことや困ったことがあった時に、すぐに相談できる建設部の存在は、お客様と相対する上でとても心強く感じています。言い換えるのであれば、そういった営業と建設部の密な連携があるからこそ、日頃から高品質な提案ができているとも言えるでしょう。

建設部の知見が対応策の検討をよりスムーズに建設部の知見が対応策の検討をよりスムーズに

30年後を見据えた、
お客様にとって価値ある提案をこれからも

その後、電気設備の工事は無事実施へと至りましたが、中長期修繕プロジェクト自体は、これがゴールではありません。というのも、このプロジェクトは約30年後の完了に向け、今現在も進行しているものだからです。私自身、このプロジェクトに携わるようになってから短いですが、これからもお客様のニーズに寄り添った提案を続けていきたいと思っています。

そのためにもまず大切になるのは、「東京海上日動ファシリティーズさんは、うちのビルのことを真剣に考えてくれている」と、お客様に感じていただけること。なぜなら、お客様にそれだけの信頼をいただけなければ、一つ一つの提案や言葉には“重み”が乗ってこないと私は考えているからです。

今の私にはまだ思いつかないような、もっとお客様に喜んでいただけるような斬新なアイデアや提案もきっとあるはず。専門知識の面では、引き続き建設部にも協力をもらいながら、私自身、研鑽を重ねていきたいと思っています。ゆくゆくは、お客様にとってはもちろんのこと、自社に対してもより価値を発揮できる人材になっていきたいです。

30年後を見据えた、お客様にとって価値ある提案をこれからも30年後を見据えた、お客様にとって価値ある提案をこれからも